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夏場のスーツ、お手入れどうしていますか?

皆さんこんにちは。
Lv.99代表の水本です。

九州ではついに梅雨明けしたようですね。
今年の梅雨は19日間で、史上最短だったそうです。

お天気が崩れると狂ったようにゲリラ豪雨で、降らないと痛いほどのガンガンの日差しで、もう本当に外を歩くのが苦行で仕方がありません。

そんな中、スーツを着なくてはいけない日は憂鬱ですよね。
スーツ屋が言ってはいけないセリフかもしれませんが。

上着を手に持って歩くことも多く、スーツにとっては過酷な状況が続きます。

皆さんは日々のスーツのお手入れはどうしていますか?
汗をかいたので、その度にクリーニングに出しているのでしょうか。
だって自宅では洗濯できないですもんね。

ウールのスーツは、自宅の洗濯機で洗えないのは正解です。
ウールは水に濡れると縮んで絡まってしまい「フェルト化」していきます。
こうなるとせっかくの風合いが台無しです。

なので普通はクリーニング屋さんに「ドライクリーニング」をお願いしていると思います。
さて、このドライクリーニングって、なにをしているかご存知ですか。
ドライって言葉からは、乾燥した感じを受けますよね。風で洗っているのかな?とか。

実はドライクリーニングとは、水を使わず、石油溶剤で洗う洗濯方法のことです。
この溶剤は高温になると発火します。油ですから。
水を使わないから「ドライ」らしいです。

ちょっとなにを言っているか分からないですよね。
ドライクリーニングの話は、また詳しく解説したいと思います。
今日のところは水ではない、溶剤で洗濯するのがドライクリーニングなのだというイメージがつけば良いです。

つまり、あまり頻繁にドライクリーニングをすると、むしろスーツにとっては痛む要因になったりします。
毎週スーツをドライクリーニングに出しているおしゃれさんがいらっしゃったら、悪いことは言わないので、月に1回くらいにペースを落とした方が幸せになれる可能性が高まります。

じゃあ一体どうすればいいんだよ!
着たまま放っておけっていうのかよ?!
と、お困りになるのも無理はありません。
おっしゃる通り、放置は避けましょう。

そして今すぐ、豚毛か馬毛の洋服ブラシを手に入れてください。
帰宅したら、ハンガーに吊るしてそのブラシでスーツをブラッシングしてあげます。
1日外出したスーツの表面には埃や排気ガス、いろんな汚れが付着しています。
これをブラシで掻き出してあげるのです。
そうしてブラッシングが終わったら、室内に吊るしておけば良いのです。
以上で日々のメンテナンスは完了です。
簡単ですよね。こりゃいい。

ウール100%の良い仕立てならば、一晩吊るせばシワもなくなります。
シワが残るようであれば、浴室に吊るして湯気に晒せば無くなります。
ポリエステル混の生地だと、アイロンをかけないとシワが取れないかもしれません。
ウールという天然素材が持つレジリエンスがここで発揮されます。

ウール100%のスーツであれば、うまくメンテナンスをしたら何百年も残るかもしれません。
化学繊維は数年で劣化してしまいますが、天然繊維は基本的には非常に長く持ちます。
じゃなければ古代の服とか本とか、残っていないですよね。
スーツの課題は、朽ちるより先に体型が変わってしまうことです。切ない。

これから暑さが本格化していくタイミングですが、夏用生地を使った涼しいスーツも作れます。
原宿キャットストリートにある隠れ家オーダースーツサロン「Lv.99」で、あなたを最強にする一着を作りませんか。
完全予約制ですので、こちらからご予約ください。

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